オリックス新外国人シュウィンデル「これ以上ない一日」 デビュー戦で昇格即初安打!猛打賞!V撃

 「オリックス2-1楽天」(19日、京セラドーム大阪)

 一塁上でポンポンっと手をたたき、両腕に力こぶを作った。オリックス新外国人のフランク・シュウィンデル内野手(30)がデビュー戦で大暴れ。「これ以上ない一日になったよ」。安打に打点、最後はお立ち台と初物づくし。フランク・シュウィンデル、愛称「フランキー」が観客の心をガッチリとつかんだ。

 まずは、四回2死の第2打席。早川の初球チェンジアップにうまく反応した。来日初安打でサムアップポーズ。記念球もベンチへ戻ってきた。さらに、六回2死一塁でも中前打。21年にMLBで14本塁打をマークした打棒は本物だ。

 そして、同点の八回1死二塁。ボルテージが最高潮になる中、冷静だった。「もしかしたら、来るかもしれない」。マウンドには西口。持ち球にフォークがあることは頭に入れていた。2ストライクと追い込まれながら、低めのフォークを軽打。最後は左手一本で中前へ運び、決勝点をもたらした。

 昨季はカブスで鈴木誠也とチームメート。NPB挑戦の時には金言を授かった。「フォークボールへの準備はしておけ」。旧友の言葉を無駄にはしない。いきなり日本野球への対応力を見せつけた。

 腰のコンディション不良から、この日1軍昇格を果たし、3安打猛打賞。先発出場は試合開始の数時間前に、中嶋監督から「行くよ」と告げられた。調整中も「早く1軍に上がりたい」という闘志は消さず、最高のスマイルが咲いた。チームは再び貯金1。「今年も優勝できるように、一緒に頑張ろう」。V3の使者が、少し遅れてやってきた。

 ◆フランク・シュウィンデル(Frank Schwindel)1992年6月29日生まれ、30歳。米国出身。185センチ、100キロ。右投げ右打ち。内野手。セント・ジョーンズ大から13年ドラフト18巡目でロイヤルズ入団。19~20年はタイガースでプレー。21年にアスレチックスに移籍し、同年途中から22年までカブスに在籍。メジャー通算22本塁打。

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