巨人の連敗止まった 悩める副将・吉川が佐賀でがばい弾 「出ると思わなかった」
「巨人5-1DeNA」(19日、さがみどりの森球場)
もがき、苦しみ、ようやく打線につながりが生まれ始めた。巨人は1点を先制された直後の二回に逆転すると、本塁打2発で加点して連敗を2で止めた。DeNAに対して3戦連続完封負けで迎えた一戦で、何とか白星。14年ぶりの主催試合開催となった佐賀で、球団史上初となる対DeNA(大洋)4戦連続完封負けは免れた。
悩める副将が勝利へと導いた。1点を追う二回に3連打で同点に追いつくと、1死二、三塁から吉川尚輝内野手(28)が左翼への勝ち越し犠飛。さらに1点リードの七回無死一塁で中押しの1号2ランを右翼へたたき込んだ。「ホームランが出ると自分でも思わなかった」。つなぎの意識を徹底した結果の柵越えに頬が緩んだ。
今季は試合前までで打率1割台に低迷し、この日が5戦ぶりのスタメン起用。練習では亀井打撃コーチや原監督から直接指導も受けていた。「やっぱりもがくしかないんですよ。考えている暇はない。落ち込んでいる暇もない。もがくというのは非常に大事だと思いますね」と指揮官。これでチームは5位・中日に0・5差となった。上昇への足がかりを、もうつかみ損ねるわけにはいかない。