ロッテ・中森 待望のプロ初勝利「やっとスタート地点に立った」
「ロッテ2-1日本ハム」(5日、ZOZOマリンスタジアム)
高卒3年目で待望の初星を飾った。2番手で登板したロッテ・中森俊介投手(20)が1回を1安打1失点。打線の援護を受けてプロ初勝利をつかんだ。
「やっとスタート地点に立ったなっていう気持ちです」
2020年度ドラフト2位で入団。当時から151キロを投げる豪腕だったが、佐々木朗と同様、1年目の登板機会はなし。トレーニングを重ね、その出力に耐えうる体を作ってきた。今季3月31日のソフトバンクとの開幕戦で1軍デビュー。そして、本拠地初登板で初白星を手にした。
この日は0-0の七回から登板。先頭に左中間二塁打を許し、その後は四球と犠飛で先制点を与えたが、2三振を奪った。直後の攻撃で野手陣が奮起。2死満塁からの暴投で2点が入り、右腕に勝利が転がり込んだ。
ウイニングボールは、中継ぎとして背中を見てきたという益田から受け取った。「大事な場面で使ってくださるのはうれしいこと。その期待に応えたいという思いです。チームを支えられるような投手になりたい」。期待の若武者が、勝利をつないでいく。
◆中森 俊介(なかもり・しゅんすけ)2002年5月29日生まれ、20歳。兵庫県丹波篠山市出身。182センチ、90キロ。右投げ左打ち。投手。背番号56。明石商では1年春からベンチ入り。20年度ドラフト2位でロッテ入団。昨年まで1軍登板なし。22年はイースタンで6試合1勝。防御率0・90。