「西武２－９オリックス」（１日、ベルーナドーム）

　オリックスの若月健矢捕手がプロ初の指名打者で先発出場した。今季のオープン戦ではあったが、公式戦では初めて。ただ、４打数２安打と結果を残した。

　中嶋監督には「行っちゃっていいのかな～、行くか」という軽い感じで起用を告げられた。若月は内心、「エープリルフールかなと。そんなわけないやろと、ちょっと思った」と正直に笑った。

　ただ、二回１死の１打席目で遊撃内野安打。六回先頭でも中前打を放ち、バットで存在感を示した。八回からは“本職”の捕手としてマスクをかぶり、最後を締めくくった。

　昨季は開幕から不調だったが「今年はいいスタートを切れて良かった」と安堵の様子。森がＦＡで加入し、強力なライバルが現れたが「結果を出そうと思って、食らいつくというか」と相乗効果が生まれている。

　中嶋監督は「最後のゲッツーがダメだな。あのダブルプレーがダメだな」と茶目っ気を見せながら、指摘。ただ、加えて「調子もいいですし、どういう使い方でもできる」とＤＨ・若月という、起用の幅が広がった。