無念の大分商 ベース踏み忘れの一走・江口は涙「頭がパニックに…」仲間は「お前のせいじゃない!」

 9回、丸尾櫂人の左飛で帰塁後、何が起きたかわからず放心状態の一走の大分商・江口飛勇(左)=撮影・伊藤笙子
 6回、適時打を放つ大分商・江口飛勇(撮影・石井剣太郎)
 9回、丸尾の左飛から、一走が二塁を踏まずに帰塁したとし、アウト宣告する二塁塁審
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 「選抜高校野球・2回戦、作新学院8-6大分商」(19日、甲子園球場)

 大分商は猛追及ばず初戦で敗れた。

 あと一歩だった。4点を追う9回には2点を返し、なお1死一、二塁と攻めたが、6番・丸尾のレフトライナーに一塁走者の江口がつられて二塁を回ったところでストップ。二塁走者を追い越した上に帰塁の際に二塁ベースを踏み忘れ、アピールプレーでゲームセットとなった。

 一走・江口は涙が止まらず、「自分の判断ミスで帰った。踏んだつもりで帰った。頭の中がパニックになった」と振り返った。

 この日は5番打者で3安打2打点。仲間からは「お前のせいじゃない!」と声をかけられたとし、「すぐには切り替えられないけど、夏に向けてすぐスタートして、絶対に夏に戻って悔いを晴らしたい。これからの生活に悔しさをぶつけたい」と前を向いた。

 ◆同様の“ベース踏み忘れ”…プロでも起こった例があり、17年8月6日の巨人-中日戦。巨人の一走・重信が右中間への飛球で二塁を回っていたが、相手に好捕され慌てて一塁へ帰塁。だが、戻る際に二塁を踏み直して戻らずに中日のアピールプレーでアウトとなった。また、21年8月20日の日本ハム-楽天でも九回1死、一塁走者・杉谷の同じミスで試合終了となった。

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