ヤクルト・村上「仕上がっているな」 朗希に脱帽もWBCへ前向き「引っ張っていけたら」

 「練習試合、ロッテ6-4ヤクルト」(15日、西崎総合運動公園野球場)

 完敗だった。3月のWBCに出場する侍ジャパンの4番有力候補、ヤクルト・村上宗隆内野手(23)がロッテ・佐々木朗の剛球に屈した。

 二回無死。カウント1-1から143キロのフォーク、4球目の160キロ直球と続けざまにバットは空を切り、空振り三振に倒れた。「いや、もう仕上がっているなと思った。ちょっと自分のスイングができなかった」と潔く振り返った。

 佐々木朗と初めて対戦した2年前の交流戦は、151キロの直球を右中間席に運んだ。しかし、キャンプ中盤である2月半ばの時点で160キロ超の球を捉えるのは、日本人最多56本塁打の村上といえども至難の業だった。

 それでも村上の状態について、高津監督は全く心配していない。「打者からしたら、この時期にそんな球を投げられたらなかなかバットに当てることは難しい。三振しておいてあれですけど(村上は)よく振れている」と話した。

 四回1死二塁では二木から今年の対外試合初安打となる右前適時打を放ち、「1本出たことは良かった」と村上も前を向く。

 17日からはいよいよ宮崎での代表合宿に合流する。「若いですけど、引っ張っていけたら」。23歳の若き主砲は自ら先頭に立って、侍ジャパンを世界一奪還に導く。

 ◆佐々木朗VS村上 佐々木朗と村上の公式戦対戦は昨季はなく、21年6月10日・ロッテ-ヤクルト(ZOZO)の1試合のみ。二回無死で迎えた初対戦は、佐々木朗が村上に右中間への先制ソロをたたき込まれた。四回の第2打席では空振り三振に仕留め、六回の第3打席は四球。通算対戦成績は2打数1安打、1四球だった。

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