侍・吉井投手コーチ WBC優勝へローテ構想 準決勝&決勝「朗希と由伸に投げてもらいたい」
侍ジャパンの投手コーチを務めるロッテ・吉井理人監督(57)が20日、来年3月のWBCでのVローテ構想を明かした。「個人的な思いですけど」と前置きした上で、ロッテ・佐々木朗希投手(21)とオリックス・山本由伸投手(24)の両快速球右腕に「アメリカで投げてもらいたい」と、準決勝&決勝が行われる米国での登板に期待を寄せた。佐々木朗はエンゼルス・大谷のWBC参戦表明に喜びをかみしめた。
侍ジャパンの投手部門を預かる吉井コーチが、09年以来3大会ぶりの世界一奪回へ佐々木朗、山本の両剛腕を大一番で先発起用する構想を描いた。
「個人的な思いなんですけども」と前置きした上で「(準決勝、決勝が行われる)アメリカでは朗希と山本由伸に投げてもらいたいと思っています。栗山監督がどう言うかは分からないですけどね」。まだ本戦メンバーは最終決定していないが、早々と2人を先発のキーマンに指名した。
2次ラウンドを勝ち上がれば、米国で行われる準決勝以降はどこが来ても強国。タフな一戦では先発が勝敗の大きなカギを握る。吉井コーチは今月初旬に行われた強化試合の際に「短期決戦で強そうなピッチャーを見たい」と話していた。ワールドクラスの球威を誇る2人はその期待に当てはまる。
佐々木朗にとっても吉井コーチの言葉は望むところだ。憧れの大谷がWBC参戦表明したことで一層、代表入りへの思いが強くなった。大谷参戦には「皆さんと一緒でいちファンとして、すごくうれしかった」と気持ちを高ぶらせた。同じ侍ジャパンのユニホームに袖を通すことは大きな目標でもある。大谷の投打の起用法は現段階では未定ながら、「ピッチャーだけでもすごい成績を残しているので、聞きたいことがあれば聞いてみたい」と目を輝かせた。