ロッテ・松川 清原超えの高卒2年目野手史上最高額 1100万増2400万円「震えた」

 ロッテの松川虎生捕手(19)が16日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1100万増の2400万円で更改。高卒2年目野手の年俸としては、清原和博(西武)を超えて史上最高額となった。今季は高卒新人史上3人目の開幕マスクをかぶり、4月10日・オリックス戦では佐々木朗の完全試合に貢献。来季は全試合で佐々木朗と黄金バッテリーを組むと意気込んだ。(金額は推定)

 新調したグレーのスーツで交渉の席に着くと、提示されたのは予想を超えた昇給額。松川はただただ驚くばかりだった。「はんこを押すときちょっと震えたというか、すごくいい評価をしていただいた」。清原、松井(巨人)らを上回る高卒2年目野手の史上最高年俸を素直に喜んだ。

 高卒1年目から昇給に値する活躍を見せた。チーム最多の70試合でスタメンマスクをかぶり、1軍にフル帯同。4月10日はギネス世界記録認定もされた佐々木朗と史上最年少完全試合を達成した。完全試合ボーナスについては「それはないです」と笑ったが、「全てにおいて守備では評価してもらいました」と高い貢献度を球団からねぎらわれて喜んだ。

 佐々木朗を初の2桁勝利に導けなかったことを悔やむところが並の19歳ではない。「朗希さんが9勝で終わって、キャッチャーとしてもっとできたことはあったんじゃないかと感じた」と振り返る。後半戦に蓄積疲労を考慮され、8月下旬から3試合バッテリーを解消されたことを反省。「来年は朗希さんと全試合組みたい」と新たな目標を立てた。

 1年目を振り返り、「あっという間。無我夢中に毎日もがいていた」と本音を明かした松川。「打撃を磨く」。76試合で打率・173、0本塁打、14打点に終わった打力を向上させ、バットでも朗希を助ける正捕手になる。

 ◆主な高卒2年目の高額年俸 高卒1年目の1999年に最多勝のタイトルを獲得した松坂大輔(西武)は1300万円から5700万増の7000万円で更改。田中将大(楽天)は2年目の08年で4500万増の6000万円。一方、最近の高卒2年目捕手では森友哉(西武)が600万増となる1900万円、炭谷銀仁朗(西武)が500万増の1200万円で更改。

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