村田兆治さんの弟・光英さん 涙で兄を偲ぶ「私もまだ実感がなくて」暴行騒動後も「これを糧に頑張ると」

 兄・兆治さんとの思い出を涙ながらに語る村田光英さん(撮影・佐藤厚)
 ブルーシートがかけられた村田兆治さんの自宅(撮影・佐藤厚)
 村田兆治さんの自宅前に供えられた花(撮影・佐藤厚)
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 火事で亡くなった元プロ野球選手の村田兆治さん(72)の弟、光英さん(69)が12日、東京都世田谷区の村田さんの自宅前で取材に応じた。

 涙を浮かべながら「この度はファンの皆さん、ご心配やご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。皆さんに愛されていた村田兆治がしのばれるというか、私もまだ実感がなくて」と、語った。

 9月の羽田空港での空港職員への暴行騒動に「思い出す度に子どもの時から兄が・・・野球一筋にかけてやってきた最後に。先月の事件があって、私にもすごく残念だと言っていました。子供たちに対しても誠心誠意を尽くしてきて、子供たちを裏切ったと悲しんでました」と振り返り「彼の残した功績は未来永劫に残っていくのかなと思う。離島甲子園というのを始めて、優秀な選手も出て来て、プロ野球にもいけるような選手が出てきたのは本当に兄の功績だと思っています」と、うなずいた。

 騒動後の兆治さんの様子については「こういう風になって、それで夢を与えられるのかなと言っていた。体力のこともあって、あと何年できるかなと。その件があって、体調をちょっと崩したのかなと思う。ただ、兄は不屈の精神を持ってますから、これを糧に頑張るとも言っていた。落ち込んでいたということはないです。前向きな人間ですから、来年のことどうしようかなと。落ち込んでいることはなかったが、残念がっていた」と、語った。

 成城警察署の11日の発表では、火元は2階のリビングだが、出火原因は現在不明。発見場所はリビングと同じフロアにある小部屋で、床に座った状態だった。タバコは発見されず、搬送時には両手に何も持っていなかった。タバコは消防庁も確認していないという。死因は一酸化炭素中毒の疑いがあるという。

 遺体に目立った外傷はなく、重度の火傷もなし。発見当時は一人で住んでいたが、施錠はしており、侵入もなかった。また、家族に自殺をほのめかした事実は今のところなく、遺書は発見されなかったという。

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