オリックス完封リレー 宇田川&山崎颯、若き剛腕コンビが圧巻投球

 「日本シリーズ・第4戦、オリックス1-0ヤクルト」(26日、京セラドーム大阪)

 オリックスの今シリーズ初勝利は、育成からはい上がった2人の右腕が呼び込んだ。絶体絶命のピンチを2度も切り抜けて白星を手にした宇田川、最速159キロでヤクルト打線を完璧にねじ伏せた山崎颯。若き剛腕コンビが、短期決戦の流れを変えた。

 まず1点リードの五回、1死三塁から2番手として宇田川がマウンドに上がる。犠飛すら許したくない場面で山崎、山田をフォークで連続三振に仕留め試合の流れを渡さなかった。「何も考えてなかった」と笑顔で振り返る強心臓ぶりだ。

 イニングをまたいだ六回も1死一、三塁のピンチを招いたが、今度は150キロを超える直球でサンタナ、中村を連続三振に抑えた。奪ったアウト5つのうち4つが三振と圧巻の投球だった。

 7月に育成から支配下登録された宇田川。転機となったのは今年の3月だった。新型コロナに感染し体重が落ちたことで「このままではやばいと思った」と危機感を覚えた。トレーニングを一から見直すと、瞬く間に球速がアップ。「強気な気持ちで投げられるようになった」と飛躍のきっかけをつかんだ。

 そんな同い年の力投に触発されたのか、七回から登板した山崎颯は2イニングを打者6人でピシャリ。「宇田川が良いピッチングしたので、自分も負けないようにと思った」。特に八回、村上との対決では自慢の真っすぐでねじ伏せた。

 中嶋監督は「期待はしています。頼りにはしていない」と独特の言い回しで喜びながらも、さらなる成長を促した。ここからの巻き返し、そして日本一へ期待の剛腕コンビがマウンドで躍動する。

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