ロッテ・山口 来季以降3年連続30発に挑む 「配球をあまり読まないで」好球必打を徹底

 ロッテ・山口航輝外野手(22)が今季チームトップの16本塁打を放った実績を糧に、来季以降の3年連続30本塁打を目標に掲げた。9月22日のオリックス戦で球団最多タイ記録となる1試合3本塁打。今季最終戦ではソフトバンクの優勝を打ち砕く逆転の決勝3ランを放つなど、飛躍の1年となった和製大砲が打線の軸を目指していく。

  ◇  ◇

 昨季の9本塁打から飛躍的に本塁打数が増えた要因について山口は言う。「配球をあまり読まないで、ちょっと頭に入れるぐらいがいいと思いました。ボールをぼやっと見て、甘い球が来たら、全部いくぐらいの気持ちでいくようになりました」。深く考えすぎず、シンプルに考えて投手と対峙(たいじ)できるようになったことが飛躍のきっかけにつながったと振り返る。

 元々、飛距離はチーム屈指の部類。「芯に当たれば飛びますから」と自負するが、今季は失投を逃さずに仕留めることを命題とし、確率を高めた。「今年は余裕を持てるようになりましたし、やるべきことを整理して打席に立てている。2桁打てたということは野球人生の通過点としてよかった。ちょっと成長したところかなと思います」。右の大砲としての土台を着々と形成し、手応えをつかんでいる。

 来季以降の目標は3年連続30本塁打。「やっぱり30本近くを3年ぐらい続ければ、いいバッターだと思います。そういう高い目標をしっかり持ってやることが大事。自分にプレッシャーを与えて挑む。それが変わることはない」

 将来を期待され、打順では4番が最も多く35試合を託された。4年目を終え、中軸を担いたいという意欲も芽生えてきた。「何番でも打って勝ったらうれしいんですけど、やっぱり中軸はチャンスで回ってくることが多いですし、打つか打たないかで勝敗がだいぶ変わる大事な場所と感じますし、やっぱり上位で打ちたいなと思います」。

 4年目は自己最多102試合に出場。課題は1年通しての体力を身につけることと自覚する。8月は月間打率3割をキープしたのに対し、9月は打率・178と急降下。「1年戦うための体力が足りなかったのかなと。今年のオフはバットを振ることを一番大事にしていきたい。打てなくても監督に使っていただいた。この経験を来季に生かしたい」。今季限りで退任した井口監督に恩返しをするためにも、振って振って、他球団から怖がられる右の大砲になる。

 ◆山口 航輝(やまぐち・こうき)2000年8月18日生まれ、22歳。大阪府出身。183センチ、97キロ。右投げ右打ち。外野手。明桜から18年度ドラフト4位でロッテ入団。22年は9月22日・オリックス戦で1試合3本塁打、8打点。お立ち台で趣味の俳句を披露する一幕も。

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