宮城は能見兼任コーチに「日本一で引退を」 吉田正「すごい確率引いた」 V共同会見

 優勝会見で笑顔を見せる能見と山本(手前)=撮影・吉澤敬太
 祝勝会でクラッカーを鳴らす吉田正(中央)、中嶋監督、宮内オーナー(右から2人目)=撮影・吉澤敬太
 クラッカーを鳴らして優勝を祝うオリックスナイン(撮影・金田祐二)
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 「楽天2-5オリックス」(2日、楽天生命パーク宮城)

 オリックスが2年連続14度目のリーグ優勝を決めた。143試合目で最大11・5ゲーム差をひっくり返す、大逆転での連覇達成となった。楽天に逆転勝ちし、優勝マジック1だったソフトバンクがロッテに敗れ、ともに76勝65敗2分けで今季勝敗が並んだが、直接対決で勝ち越しているため優勝が決まった。

 優勝共同会見には中嶋監督、能見兼任コーチ、吉田正、山本、宮城の5人が臨み、それぞれが思いを語った。

 劇的な連覇達成に中嶋監督は「ホッとしたというか。終わったな、という感じですね」と素直な思いを吐露。最後まで自チームに優勝マジックが点灯しなかった優勝争いを「マジックという言葉に一喜一憂してフワフワしたりせず、逆になくて、よかったのかなと思います」を振り返った。

 能見兼任コーチは「オリックスに入団して優勝、引退を表明して優勝。本当に幸せでした」と感慨に浸り、CSファイナルS、日本シリーズに向け、「不安な気持ちをなんとか取り除けるようにサポートしたいと思います」と投手陣のバックアップへ力を込めた。一方で自身の登板については「是非、そういう機会があれば準備をしますし、(吉田)正尚選手にそういう機会を与えてもらえるように、頑張ってもらいたいです」と述べた。

 吉田正は「本当に歴史的な優勝だと思いますし、すごい確率を引いたんだなと」と、素直な思いを明かしつつ、無観客だった昨年と違い、ファンの前でのV決定に「一緒にみなさんと分かち合えたというのがいい思い出になりました」と感慨に浸った。

 2年連続で投手4冠に輝いた山本は「前半は少し負ける試合もあったり、悪い内容の試合もあったので、最終的にチームが優勝してうれしく思います」。昨年逃した日本一に向けて「去年は日本一になれていないので、今年は日本一になれるように、全力で頑張りたいです」とリベンジを誓った。

 宮城は「自分自身の中では波があった1年」と今シーズンを振り返りつつ、能見兼任コーチに対し「引退する年に優勝できましたし、日本一を獲って引退させたいです」と日本シリーズ制覇で送り出すことに意欲を示した。

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