オリックス・能見 引退セレモニースピーチ全文 「チームはまだまだ強くなる」

 セレモニーのあいさつで、ポケットから“カンペ”取り出し場内を笑わせる能見(撮影・高部洋祐)
 宮城から花束を受け取る能見(撮影・石井剣太郎)
 場内一周する能見
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 「オリックス4-3ロッテ」(30日、京セラドーム大阪)

 ありがとう、能見さん-。オリックスの能見篤史投手兼任コーチ(43)の引退セレモニーが試合後に行われた。阪神時代のチームメートである中日・福留孝介、新井貴浩氏、藤川球児氏が惜別のビデオメッセージを寄せ、オリックスで2年間ともにプレーした宮城、阪神時代の戦友である鳥谷敬氏、そして家族が次々に花束を贈呈。最後まで涙はなく、清々しい表情でファンとの別れを惜しんだ。スピーチの全文は以下の通り。

 「このようなセレモニーを企画していただいたオリックスバファローズの球団関係者の皆さま、中嶋監督をはじめコーチ、選手、スタッフの方々、そして遅くまで球場に足を運んでいただき声援を送ってくれたファンの皆さま、本当にありがとうございます。

 物心ついた頃からテレビを見てプロ野球選手に憧れ、僕の野球人生がスタートしました。その中でいろいろな指導者、チームメートに恵まれ、そしてプロの世界へ導いていただきました。阪神タイガースに入団し…。

 ちょっと飛びました。なのでちょっと紙見ます。

 高校時代にかなわなかった甲子園球場のマウンドで初めて立った時の景色、鮮明に覚えています。16年間、いろいろな指導者、先輩方、後輩たちに支えられ、そしてファンの声援の中でプレーできたこと、僕に力を与えてくれたこと、野球選手として成長させていただいたこと、本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございます。

 そしてオリックスファンの皆さま、球団の皆さま、選手兼コーチとして迎えて入れていただき、優しく接していただき本当にありがとうございます。

 中嶋監督のもと、コーチ、スタッフの方々、素晴らしい人に恵まれ、また違う新しい野球を教えていただきました。そして選手たちとたくさん話すことができ、いろいろ感じました。能力の高い選手、伸びしろのいっぱいある選手、本当に僕は幸せで、本当に感謝でいっぱいです。そしてチームはまだまだ強くなります。それにはファンの皆さまの声援が必ず必要です。是非球場に足を運んでいただき、力を貸してください。お願いします。

 そしておとん、おかん、野球という素晴らしい出会いをさせてくれてありがとう。そして家族。苦しい時、いつもそばにいてくれて、励ましもあり、中には落ち込んでいる姿を見過ぎて、あまりにも苦しくなって尻をたたいていただいたこと本当に感謝しています。苦労もいっぱいかけました。こうして今シーズンをもって現役を終われること、本当に感謝します。ありがとう。

 最後になりますが、中嶋監督と2年間、野球選手ができて一つも悔いはありません。やりきりました。そしてファンの皆さま、18年間いろいろ支えていただき、たくさんの声援をいただき、本当に僕は幸せでした。今シーズン、まだ先はありますが、選手兼コーチとしてサポートし、全力を尽くして今シーズン頑張りたいと思います。本当に皆さま、18年間ですけど、応援のほどありがとうございました」

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