巨人が高松商・浅野をドラ1指名へ 12球団最速“公表”「右の吉田(正)になってほしい」

 巨人は28日、東京都内の球団事務所でスカウト会議を開き、10月20日のドラフト会議で高松商・浅野翔吾外野手(17)を1位指名する方針を固めた。具体名こそ挙げなかったが、事実上の“公表”で12球団最速。迅速に明らかにすることでスーパースター候補獲得への強い熱意を示した。

 どうしても近未来のスーパースター候補がほしい-。原監督も出席して約3時間、行われたスカウト会議。巨人は早々とドラフト1位で指名する選手を決定した。

 照準を定めたのは今夏の甲子園を沸かせた高松商・浅野だ。大塚球団副代表は具体名は出さずに熱い思いを明かした。「体は小さいですけど三拍子そろってパンチ力もある。右にも打てる。足も速い。スター性ですよ一番は。やっぱり将来、スーパースターになるような素材」と絶賛の言葉を並べた。

 昨年は投手を大量に指名したが今年のドラフトは野手中心となる。「1位は将来性」と明言し、全員一致で導き出した答えが浅野の指名だった。高校通算68本塁打。打率・700、3本塁打を放って今夏の甲子園を盛り上げたスター。しかも俊足&強肩の超逸材だ。

 その熱意は本物だ。9月に米フロリダ州で行われた野球のU18W杯には球団の岸スカウトが密着した。同スカウトから報告を受けた水野スカウト部長は「木のバットでも対応している」と評価。「右の(オリックス)吉田(正)になってほしいです」と早くも大きな期待を寄せた。

 今季2年連続でV逸した巨人。超高校級スラッガーを獲得してチーム力を強化する。

 ◆浅野翔吾(あさの・しょうご)2004年11月24日生まれ、香川県高松市出身、17歳。170センチ、86キロ、右投げ両打ちの外野手。屋島スポーツ少年団で野球を始め、屋島シーホークス、屋島中では捕手を務めた。U-15日本代表に選出され、主軸としてBFAアジア大会優勝に貢献。高松商では1年夏からレギュラー。夏の甲子園で3本の本塁打を放ち、U-18W杯の日本代表に選出された。高校通算68本塁打。

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