中日 福留が涙の引退試合 〝名手〟は守備から登場 最終打席で二飛も拍手喝采

 9回裏中日、セカンドフライに倒れた福留孝介(手前)=撮影・石井剣太郎
 9回、歓声を受けながら守備位置につく福留(撮影・石井剣太郎)
 9回、歓声を受けながら守備位置に向かう福留(撮影・石井剣太郎)
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 「中日-巨人」(23日、バンテリンドーム)

 今季限りで現役を引退する福留孝介外野手が引退選手・特例登録が適用され、出場選手登録。九回の守備で途中出場し、右翼の守備に入った。マウンドには根尾が上がり、打球が飛ぶことはなかったが、無失点で抑えた。

 九回1死で迎えた現役最終打席は鍬原の2球目をスイングし、二飛。一塁ベンチへ戻ると立浪監督と抱擁を交わし、その目から涙がこぼれた。試合後は原監督から花束を手渡された。

 本拠地は試合前から熱気が充満した。現役を引退する福留の〝ラストゲーム〟。その姿を見届けるため多くのファンがスタンドに詰めかけた。ゴールデングラブ賞5回の名手。福留がグラウンドに立ち、名前がコールされると球場内はどよめき、大きな拍手に包まれた。試合後にはセレモニーが行われる予定。

 試合開始前にはセレモニアルピッチに長男、長女とともに登場。自身が捕手役、長男が打席に立ち、長女が投手を務めた。

 ◇福留孝介(ふくどめ・こうすけ)1977年4月26日生まれ。鹿児島県出身。PL学園から日本生命を経て、98年度ドラフト1位で中日入団。首位打者2回、最高出塁率3回、MVP1回、ベストナイン4回、ゴールデングラブ賞5回。08年にFAでカブス移籍後、インディアンス、ホワイトソックスでプレー。13年に阪神で日本球界復帰。21年から中日在籍。96年アトランタ・04年アテネ五輪、06・09年WBC日本代表。

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