中日・福留 現役引退会見「本当に楽しかった」 阪神ファンにも惜別「本当に感謝、本当にありがとう」

 今季限りで現役引退する中日・福留孝介外野手(45)が8日、バンテリンドームで記者会見を行った。「これだけ好きな野球をやらせてもらって、本当に楽しかった」と24年間のプロ野球人生を振り返り、2013年から8年間在籍した阪神のファンへ向け惜別のメッセージを送った。

 野球が大好き。永遠の野球少年として福留が、24年間のプロ野球人生を駆け終わろうとしている。異例のユニホーム姿での引退会見。ラストシーズンの締めくくりへ、時に笑顔で思いの丈を語った。

 「これだけ好きな野球をやらせてもらって、本当に楽しかった」

 技術はいまだ発展途上と思って突き詰めてきた。体力面はもどかしさを感じつつ、折り合いをつけていた。一番は気持ち。古巣復帰2年目は、開幕スタメンをつかむも代打中心で快音は響かず。交流戦後に出場選手登録を抹消された。

 若手と練習する中で「見守ると言ったら偉そうだけど、応援する気持ちが強くなったのを感じた。そこが強くなったということは、潮時かなと」。第一線を退く思いを固めた。

 13年から8年間在籍した阪神については「自分でもう一回、日本でやりたいという中でタイガースを選んで8年間やらせていただいて。違うチームの野球や周りの環境とかそういうのを見る機会を頂いたというのは阪神タイガースの方々にすごく感謝してますし、いい勉強をたくさんさせていただいた」と感謝の思いを明かした。

 また20年オフに退団を決意し、中日入団が決まったことから「最後、ファンの方々にあいさつをする、お礼を言う機会がなかったですけど、本当に感謝して、本当にありがとうございましたというそのひと言です」。応援してくれた虎党に対し、感謝と惜別のメッセージを送った。

 桁外れの勝負強さも「練習に試合に、どれだけ全力でできているか。それが自信になる」と地道に磨いた。2006年は、第1回WBC準決勝で代打決勝本塁打を放ち、世界の頂点に。1998年の入団発表時に当時の星野監督から「プロ野球界の主軸になれ」という期待に応え、ユニホームを脱ぐ。

 球団は本拠地最終カードとなる、23日からの巨人3連戦でセレモニーを実施する方向で調整している。「元気な姿を皆さんに見せられたら」。日米通算2450安打の球界最年長プレーヤーが、最後の一振りまで野球愛全開の勇姿を、ファンの記憶に刻み込む。

 ◇福留 孝介(ふくどめ・こうすけ)1977年4月26日生まれ、45歳。鹿児島県出身。182センチ、90キロ。右投げ左打ち。外野手。背番号9。今季推定年俸3000万円。PL学園から日本生命を経て、98年度ドラフト1位で中日入団。1年目の99年4月2日・広島戦(ナゴヤドーム)で初出場初先発(2番・遊撃)。首位打者2回、最高出塁率3回、MVP1回、ベストナイン4回、ゴールデングラブ賞5回。08年にFAでカブス移籍後、インディアンス、ホワイトソックスでプレー。13年に阪神で日本球界復帰。21年から中日在籍。96年アトランタ・04年アテネ五輪、06・09年WBC日本代表。

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