二松学舎大付・片井 1年生4番弾 清原以来の快挙!聖地初安打が初本塁打

 「全国高校野球選手権・2回戦、二松学舎大付7-5社」(14日、甲子園球場)

 一瞬の静寂を生んだ白球が、左中間スタンドに到達した。歴史の目撃者となった3万9000人の観衆。歓声の戻った甲子園に、地鳴りのような音が響き渡る。右拳を突き上げた二松学舎大付(東東京)の片井海斗内野手が悠然とダイヤモンドを一周。また1人、聖地にスーパー1年生が登場した。

 「今までで一番いい感触でした。本当にうれしかったですね」

 三回、3点を先制し、1死走者なしの打席だ。4球目、高めに浮く137キロをフルスイング。浜風に乗った打球はフェンスを越えた。聖地初安打が初本塁打。記念すべき1号は、1年生4番では1983年のPL学園・清原和博、2010年の九州学院・萩原英之以来3人目で、右打者では清原以来の快挙だ。

 都大会から守る「4番・一塁」には、先輩との絆がある。それまで小林幸男主将(3年)が守っていたが「片井が出た方が結果がいい」と市原勝人監督(57)に自ら進言。この日、打席前にも「直球を狙え」と助言を受けた片井は、主将を「引っ張る姿がカッコいいッス」と心酔する。

 性格は「強心臓」。2カ月前の関西遠征、同部屋だった先輩たちの中で、大イビキをかいて驚かせたことが由来となった。同校初の夏2勝。過去4度は2回戦からの出場で、勝てば初の8強入りとなる。「勝って絶対に超えたい」と片井。いじられ、愛されキャラのスーパー1年生が、新たな歴史の扉を開く。

 ◆片井 海斗(かたい・かいと)2006年8月31日生まれ、15歳。埼玉県出身。175センチ、97キロ。右投げ右打ち。内野手。小学1年から朝霞フレンズで野球を始め、朝霞三中では狭山西武ボーイズでプレー。二松学舎大付では1年春の関東大会からベンチ入り。遠投65メートル、50メートル走6秒6。

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