18人全員起用の仙台育英・須江監督、明かした思い「1番コロナに苦しんだ世代。どんな展開でもと」
「全国高校野球選手権・2回戦、仙台育英10-0鳥取商」(11日、甲子園球場)
3年ぶり29回目の出場となった仙台育成が16安打10得点で鳥取商に完封勝ち。快勝で初戦を突破し。甲子園通算51勝目とした。東北勢はこれで5校が初戦を突破。14年以来8年ぶり3度目の記録となった。
中盤まで均衡した試合となったが、六回に四球から盗塁を絡めて、4番斎藤陽の適時打で先制すると、この回一挙に畳みかけて5点を奪った。八回にも5点を追加。2度のビッグイニングで試合を決定づけると、投げては先発の高橋、2番手古川、3番手仁田、九回は斎藤蓉、湯田の2人を登板させて締めて、完封リレーを完成させた。
ベンチ入り18人を全員起用した須江監督は「この世代が1番コロナに苦しんだ世代。どんな展開でも全員出したいなと思っていた」と、意図を説明した。
3回戦は明秀日立と対戦。「本来こんなに打てるチームじゃない。持ち足の走塁も消極的だったし、守備も軽率なエラー出た。もう一度気を引き締めていきたい。能力でいえば、明秀日立さんは優勝候補。食らいついて後半勝負にもちこめれば勝機もあるかもしれないが、簡単にはいかない。丁寧に丁寧に食らいついていきたい」と、見据えた。