二松学舎大付 サヨナラ星 夏の甲子園初戦は5戦無敗 市原監督「新しい歴史」に感無量

 「全国高校野球選手権・1回戦、二松学舎大付3-2札幌大谷」(9日、甲子園球場)

 不敗神話は続く。二松学舎大付(東東京)がサヨナラ勝ちで好発進を決めた。夏の甲子園初戦は過去4大会いずれも勝利を収めており、これで負け知らずの5連勝となった。

 序盤に2点を先行しながらも、1点リードの九回にバッテリーエラーで同点に追いつかれる展開。市原勝人監督(57)は「九回(の攻撃)で勝負を決めに行く」と選手にハッパをかけた。

 ゲキに応えたのは、ここまで2安打と当たっていた親富祖凪人外野手(3年)だった。九回1死一、二塁。「試合を決められるような1本を出そう」と強い気持ちを持って打席へ向かった。相手左腕の直球を強く振り抜いくと、打球は三塁線を抜けた。さらに左翼手が後逸する失策が絡んでサヨナラ勝ち。「感触は良くなかったが、うれしいという思いが一番です」と笑顔がはじけた。

 しびれる展開を制し、市原監督は「うちの学校でサヨナラは初めて。この子たちが新しい歴史を作ってくれて感無量」と目を細めた。

 夏の初戦にはめっぽう強いが、過去4大会は全て2戦目で敗戦。「特別意識していない。ジンクスはいつか破れるものと思って」と指揮官は笑う。5度目の挑戦で“鬼門”を打ち破る。

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