3位浮上導いた オリックス・田嶋が自己最多タイ8勝目「次は9勝を目指して」
「オリックス5-1楽天」(9日、京セラドーム大阪)
ダイナミックなフォームで、楽天打線を封じ込めた。オリックス・田嶋大樹投手が7回5安打1失点で、昨季に並ぶ自己最多タイの8勝目。「納得がいく球が投げられた」。直球のキレ、変化球の精度ともに申し分なかった。
初回から圧巻だ。1死から小深田をスライダーで空振り三振。浅村は内角へ141キロの速球を投げ込み、手を出させなかった。試合前のキャッチボールから好調。「今日はいけるかな」と自信を持って腕を振った。
6月から負けなしの自身7連勝。楽天戦は今季6戦4勝だ。それでも、数字には目もくれない。「全然興味ないですね。欲を出したら終わり。次は9勝を目指して」。その先に見える2桁勝利やチームの順位変動ですら、左腕の眼中にはなかった。
チームは3位浮上。首位・西武に3ゲーム差に詰め寄った。「勝って、いい思いをして京セラから家に帰ってほしい」。今後もファンを喜ばせるために、全力を尽くす。