聖地に響いた「市船ソウル」、亡き吹奏楽部OBが作曲 母も感動「連れてきてくれてありがとう」

 盛り上がる市船橋の応援団(撮影・飯室逸平)
 「市船ソウル」の作曲者・浅野大義さんの母・桂子さん
 2回、グラウンドに校歌が流れタオルを手に応援する市船橋の応援席(撮影・山口登)
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 「全国高校野球選手権・1回戦、興南-市船橋」(8日、甲子園球場)

 市船橋の“神応援曲”「市船ソウル」が甲子園デビューを果たした。一回裏、いきなり三塁側アルプスからスピード感たっぷりの旋律が響いた。声を出しての応援ができなかったが、特別な一曲が選手たちに力を与えた。

 「市船ソウル」は同校吹奏楽部員で、5年前に20歳の若さでこの世を去った浅野大義さんが野球部のために作曲した。試合で演奏されるたびに得点が生まれるという特別な曲。今年5月には浅野さんの人生を描いた映画「20歳のソウル」が公開された。

 大義さんの母・浅野桂子さん(57)も「市船ソウル」が聖地に響く様子をスタンドで聞き届けた。「いきなりチャンスが訪れて使ってくれて、感動しました。(大義さんに)伝えるまでもなく、ここにいると思う。流れたのをにやっとしてみていると思う」と、思いを巡らせた。

 甲子園で躍動する市船橋の選手たちに「感謝しかない。連れてきてくれてありがとうと伝えたい」と語り、「絶対負けないので、絶対勝ちます」と、試合の行方を見守った。

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