阪神・近本の母校、社が夏の初聖地へ王手、創部100周年の長田に勝利
「高校野球兵庫大会・準決勝、社5-1長田」(27日、ほっともっとフィールド神戸)
社が67年ぶりに準決勝に進出した長田を下して、初の決勝に駒を進めた。初回に内野安打から好機を作り、4番・笠井康生捕手(3年)の左前適時打で先制。三、四、八回と着実に得点を重ねた。今大会初先発の背番号1、芝本琳平投手(3年)は、7回2/3を6安打、8奪三振、1失点と好投した。
山本巧監督(50)は、創部100周年の長田の勢いを警戒し「ミーティングで(相手が)100周年であるということの意思統一をした」と明かした。その上で「基本的な部分で、局面局面での判断力が向上した。普段の練習から積み重ねてきたもの」と1戦ごとに成長するナインに目を細めた。
高校から投手に本格転向した芝本は、腕を後ろに大きく引く豪快なアーム投法で力投した。阪神・近本の母校でもある同校にとって、夏の甲子園に出場すれば初。「甲子園に行くことしか考えていない。初めてのエースとして頑張りたい」と、決勝戦へ闘志を燃やした。