雲雀丘学園が延長12回サヨナラ勝ち 昨年急逝の恩師・高橋部長へ「良い報告ができた」

 「高校野球兵庫大会・2回戦、雲雀丘学園7-6香寺」(13日、高砂市野球場)

 雲雀丘学園が延長十二回の激戦を制し、サヨナラ勝ち。うれしい2年連続の夏の初戦突破となった。

 昨年5月にチームを支えていた当時野球部部長の高橋正樹さん(享年46)が急逝。昨夏もともに戦った鳥山貞人監督(42)は「2年連続で良い報告ができたので良かったです」と感慨深く話した。

 別れから1年以上経った今も亡き部長は脳裏に強く残り続ける。当時2年生だった山口恭平主将(3年)は部活中に鼻を骨折。「救急車に運ばれたときも、ずっと一緒にいてくれた。どんなときも選手のことを考えてくれる良い先生だった」と恩師の優しさを振り返った。

 生徒たちだけでなく監督にとっても大きな存在だった。鳥山監督は昨年監督に就任。不慣れな監督業にも「僕が周りを見えていない部分を高橋先生はちゃんと見てくれてる」と手厚い支えがあったという。

 天国の元部長から受け継いだのは「雲雀丘(学園)を盛り上げようとするスピリッツ」と鳥山監督。その思いを胸に雲雀丘学園野球部は夏の快進撃を誓う。

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