常総学院 最速154キロ右腕のブライアン プロ入りへ「近づいてきた」昨秋投手転向

 「練習試合、常総学院1-4二松学舎大付」(1日、常総学院グラウンド)

 常総学院のプロ注目右腕・バルザー・ブライアン投手(3年)は「6番・一塁」で先発出場。投手としては六回から登板し、2回無安打無失点、2死球1奪三振だった。

 アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフ。元々内野手として入学したが、昨年9月の走塁練習で投手をした際に「軽く投げていたら球速が速かった」と監督から勧められ、投手に転向した。

 今春の茨城大会は大会前に右肘を故障し、登板はなし。その間は走り込みやインナー強化、ストレッチなどを重点的に行ったという。その結果、「体がうまく使えるようになった」と、実戦復帰した先月中旬には自己最速の154キロをマーク。投手を始めた当初は140キロ台と、短期間で10キロ以上球速を上げた成長著しい右腕だ。

 この日の練習試合はNPB4球団が視察。ブライアンは「腕だけで振っていて、コントロールを意識できなくて、むきになって投げていた」と2死球を与えるなど本調子ではなかったが、スカウトのガンで149キロをマークし、持ち味の直球をアピールした。巨人・内田スカウトも「投手をやりたてでここまで投げられるのは素質がある」と評価した。

 野手時代は遠かったプロ入りも現実味を帯びてきた。「小学校からプロを目指していて、投手として近づいてきている。野手だったらここまでこられていない。投手にさせてもらった監督にも感謝して、監督の期待に添えるような投手になって夏勝たせたい」とブライアン。夢のプロ入りと、16年以来の夏の甲子園切符を勝ち取るため、懸命に腕を振り続ける。

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