楽天がドラ8左腕とドラ10右腕でピンチ脱出 石井監督絶賛「すごくいい投球をしてくれた」

 「オリックス2-4楽天」(28日、ほっともっとフィールド神戸)

 楽天は絶体絶命のピンチで登板した、2人のリリーフが躍動。チームの勝利を呼び込んだ。

 試合後、石井一久監督は「自分の球っていうのを最初から彼らは投げてくれたんでそこが一番大きかった」と振り返った。

 しびれる場面は八回だった。先発の則本昂大投手が1点差に詰め寄られ、なおも1死三塁と同点のピンチ。ここで石井監督は交代を決断した。

 オリックス・吉田正に対し、マウンドに上がったのは左の鈴木翔天投手。外野に飛ばされても1点というシチュエーションで二ゴロに抑えた。

 2死三塁となり、4番・杉本を迎えたところで再び投手交代。3番手の西口直人投手は自慢の直球で押した。最後は渾身(こんしん)のストレートで空振りの三球三振。ボルテージが上がる場内はため息に包まれた。

 左腕の鈴木は2018年度ドラフト8位、そして西口は2016年度ドラフト10位。ともにドラフト下位指名ながらブルペンで欠かせない存在感を放っている。

 3連敗中でなんとしてでも逃げ切りたかった一戦。指揮官は「すごくいいピッチングをしてくれたと思います」と二人の投手をたたえた。

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