中日・根尾 甲子園1軍初登板にファン沸く 同学年の小幡に打たれプロ初失点
「阪神10-0中日」(25日、甲子園球場)
かつて最も輝いた舞台に、中日・根尾昴投手が帰ってきた。1軍初の甲子園のマウンドは9点ビハインドの六回。「ピッチャー・根尾」がアナウンスされ、リリーフカーに乗って現れると3万7553人の観衆がどっと沸いた。
「しっかり抑えようと思っていました」。マウンド上で大きく深呼吸するルーティンを経て、佐藤輝は一ゴロに抑えたが、大山にはカウント2-2から高めに浮いた150キロを右前にはじき返される。続く糸原にはフルカウントからスライダーを見極められ、登板5試合目で初の四球。1死一、二塁で同学年の小幡には149キロを左前にはじき返され、プロ初失点を喫した。
立浪監督は「どれくらい通用するか見たかったので、あえてクリーンアップのところをいかせたんですけど、ボール自体があまり良くなかったですよね。打たれることは勉強なので、これからも使っていきながら考えたい」とコメントした。
根尾にとって甲子園は、大阪桐蔭高時代に史上初めて2年続けてセンバツの胴上げ投手になるなど最もスポットライトを浴びた場所。「取りにいったボールを打たれてしまったので、自分のボールをしっかり投げたいです」と振り返った。全てが発展途上。あらゆる経験が投手・根尾の血となり肉となる。