完封&先制点演出のソフトバンク・海野、お立ち台になぜか捕手防具付け登場「松田さんにやれと」

 プロテクターを装着したままお立ち台に上がり、球場をわかせる海野(撮影・高部洋祐)
 4回、海野の打球が野村のフィルダースチョイスを誘い、先制する(撮影・高部洋祐)
 完封勝利を挙げ、柳田(右)の祝福を受ける大関(中央)=撮影・高部洋祐
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 「ソフトバンク3-0日本ハム」(25日、ペイペイドーム)

 今季初スタメンだった海野隆司捕手(24)が攻守に活躍。お立ち台に呼ばれると、なぜかキャッチャー防具を装着したまま現れた。チームのムードメーカーも務める男は「初めてのお立ち台なのでこれが普通なのかなと思って」と笑い飛ばしていたが、その後の囲み取材で「いや、もう、松田(宣浩)さんにやれと言われたので」と赤面して舞台裏を明かしていた。

 この日は正捕手・甲斐が休養。先発が同期入団で同学年の大関ということもあり、スタメンマスクに抜てきされた。「コミュニケーションはしっかりとれたと思う」と海野が語れば、大関も「同期で入って、話す機会は寮生の頃から多かった。同級生にしかできないコミュニケーションもある」と同調。大卒3年目バッテリーで見事な完封勝利を成し遂げた。

 そして、先制点を生んだのも海野のバットだった。四回裏1死二、三塁。藤本監督は「スクイズも考えたが、海野なら食らいついてくれると思った」と託した。その言葉通り、7球粘って外角低めの落ちるボールをなんとかバットに当てた。ボテボテの三ゴロになったが、野選を誘って1点を先制。なおも一、三塁とチャンスが残り続く三森の中犠飛も呼び込み2点目にもつなげた。

 現状は2番手捕手という立場だ。難しい調整が求められる。「自分のやるべきことは何か。それをしっかり考えながら、という気持ちです」。ヒーローインタビューでおどけていた表情は消えて、言葉に力を込めていた。

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