DeNA・森敬斗がプロ初本塁打含む2安打3打点 三浦監督「全てにおいて楽しみ」

6回、森は右中間にプロ初ホーマーを放つ(撮影・佐藤厚)
 プロ初本塁打を放ち、満面の笑みを浮かべる森(撮影・佐藤厚)
6回、森は右中間にプロ初ホーマーを放つ(撮影・佐藤厚)
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 「巨人5-7DeNA」(23日、東京ドーム)

 DeNAは今季チーム最多の16安打を放ち、逃げ切った。先発の東克樹投手(26)は今季初勝利を挙げ、高卒3年目の森敬斗内野手(20)はプロ初本塁打を含む、2安打3打点の活躍を見せた。

 まだあどけなさが残る表情で、ベンチに待ち構えた先輩たちの手荒い祝福を受けた。5点リードの六回無死二塁で戸田の直球を捉えた。「もしかしたら…」と願いながら行方を追った打球は、右中間席に着弾。「ギリギリ、あぶね~」とプロ初アーチの2ランを笑顔で振り返った。

 二回1死一、三塁では右前に今季初適時打を放っていた森。前夜は守備で魅せたが、この日はバットで結果を残した。三浦大輔監督(48)は「本当にしてきています。走攻守、全てにおいて楽しみな選手です」とルーキー時代から見てきた森の成長を喜んだ。

 森にとっては燃える戦いが続いていた。11日はロッテ・佐々木朗希。19日は阪神・西純矢と対戦。二人とも高校日本代表のチームメートだった。森は「同世代と戦うのは気合が入りますね。(西)純矢の時はヒットを打てましたけど、(佐々木)朗希の時はちょっと打てなかったので悔しいな」と振り返った。

 今年21歳を迎える世代。「これからもどんどん戦いたい。戦うたびに打ちたいですし、頑張りたい」と言葉に力がこもった。

 4試合連続スタメン。その中でも日々、試行錯誤を重ねている。22日の試合からバットを「コンパクトに出せるように」と今までより少し軽いものに変えた。石井野手総合コーチとバランスの話をしている中で、「今はコンパクト率を上げないといけないというところで、ちょっとやってみたらという感じだった」ときっかけを得た。

 まだ20歳。結果を欲するあまり打撃が崩れそうになることもある。だが、「ぶれないところ。欲を出して長打を狙って、バッーと(体が)開かないとか。気持ちの面とか、バットをパッと出せるようなことを毎回言われています」と周りの声を受け止めて、しっかり自分のものにしようと懸命だ。

 これでチームは借金「6」。森は「チームとしてどんどん上がっていければ。引っ張るというか、チームの良い存在に、勢いに乗れるような存在でありたい」と上を向いた。

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