ヤクルト・高橋 自己最多5勝目 納得の投球でプロ初完封「優勝に向けて頑張りたい」
「ソフトバンク0-3ヤクルト」(12日、ペイペイドーム)
力を振り絞った118球。最後のアウトをつかみ取ると、ヤクルト・高橋の笑顔がマウンド上ではじけた。レギュラーシーズンではプロ初となる完封で自己最多の5勝目。「やっと自分の投球ができるようになったのかな」。交流戦セ・リーグ最高勝率となる・778での完全優勝をさらに彩り、5連勝で締めくくった。
序盤は変化球の精度に苦しんだ。それでも「中村さんがスライダーの時に構えを変えてくださった」とわずかな工夫が快投を呼ぶ。徐々に制球も安定し、奪った三振は自己最多タイの10個。的を絞らせず、6安打無失点と圧投した。
今年5月。YouTubeを何気なく見ていると、母校・龍谷大平安の1日を特集した動画に出合った。「懐かしいな…。監督が怒っているのを見ると、気持ちが締まります」。プロ野球選手への扉を開いた3年間を思い返し、足元を見つめるきっかけとなった。
同じ左腕のベテラン・和田に2年連続で投げ勝った。「リーグ優勝に向けて頑張りたい」。さらなる成長を示し、連覇への柱となる。