松永怜一さん死去 90歳、07年野球殿堂入り 阪神・和田TA「本当の指導者」

 ロス五輪で金メダルに輝き胴上げされる松永怜一さん(UPI=共同)
 ロス五輪で金メダルに輝き胴上げされる松永怜一さん(UPI=共同)
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 1984年ロサンゼルス五輪の公開競技だった野球で日本代表監督として金メダルに導いた松永怜一(まつなが・れいいち)さんが12日、老衰のため死去した。90歳。北九州市出身。後日、家族葬を行う。

 福岡・八幡高、法政大で内野手としてプレー。法政一高(現法政高)、堀越高(ともに東京)の監督を経て65年から法大監督を務めた。東京六大学リーグを6度制し、プロ野球で強打者として活躍した山本浩二、田淵幸一らを育てた。

 71年から住友金属を率い、日本選手権で優勝2度。ロス五輪では当時大学生の広沢克己、和田豊らアマチュア選手を率いて金メダル獲得に貢献。ドジャースタジアムで行われた決勝では、米国を6-3で破った。

 以降はアマチュア球界での要職のほか、日本オリンピック委員会(JOC)選手強化本部長などを歴任した。2007年に野球殿堂入りした。またNHK高校野球中継の解説者としても親しまれた。

 ◆阪神・和田豊TA「短期間の編成チームで、日の丸を背負っての戦いだったので、勝負に対する厳しさを全面に出されて。本当に厳しいお方でした。ロス五輪で金メダルを獲ることができて、その後に年に一回、金メダルを獲ったメンバーで集まった時は、五輪の時とは違う優しいお顔をされていて、ロスの時の思い出話をたくさんさせてもらいました。厳しさと優しさと温かさと、戦う集団の上に立つ、本当の指導者だったなと思います。短い期間でしたけど、五輪を通じて野球の厳しさを、日の丸を背負うことの誇りを教えていただきました。心からご冥福をお祈り申し上げます」

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