田中将 日本復帰後初完封 パ・リーグ単独トップ4勝目 楽天強すぎ11連勝
「楽天7-0ロッテ」(10日、楽天生命パーク宮城)
最後の打者を打ち取ると、マウンド上で炭谷と抱き合った。楽天・田中将大投手(33)が楽天復帰後初となる、日本球界では2013年以来、9年ぶりの完封勝利。球団記録を更新する11連勝へ導いた。「やっぱり気持ちいいことです」。9つのゼロを並べた充実感に笑顔があふれた。
「いい緊張感の中で投げることができたと思う」。大型連勝中の勢いに乗り、マウンドに上がった。序盤から「走りがよかった」と手応え十分の直球と、丁寧にコントロールされた変化球でリズムよくアウトを重ねた。
走者を背負っても落ち着いていた。五回、連打で無死一、二塁のピンチを招いた。ロッテベンチはバントで走者を進めようとしたが、「前に転がされたくない」と工夫。ファウル二つで追い込むと、最後はバスターに切り替えたところを見透かしたかのようのに外に逃げるスライダーで山口を空振り三振に仕留め、後続も断った。
終盤に入っても球威は衰えなかった。八回には代打の藤原をこん身のストレートで見逃し三振に取ると、大きく声を上げた。平日の夜では今季最多となる2万2005人のファンの前で気迫のこもった投球を披露した。
これでリーグ単独トップの4勝目。大黒柱の熱投がチームの勢いをさらに加速させる。




