岩手の剛腕が毎回の17K 盛岡中央・斎藤が7安打無失点で完封 最速149キロ
「春季高校野球岩手大会・地区予選・準決勝、盛岡中央2-0盛岡一」(5日、岩手県営野球場)
盛岡中央のプロ注目右腕・斎藤響介投手(3年)が9回7安打無失点で完封した。複数球団のスカウトが視察する中、毎回の17奪三振と堂々の投球を披露した。
初回から切れ味抜群の直球で押していった。先頭打者を空振り三振に打ち取って勢いに乗ると、六回には3者三振。終盤の八回には1死二、三塁、九回には2死満塁のピンチを招いたが全て三振で切り抜け、「ストライク多めでいけた。自分でも乗っていけた」と高校で自己最多となる17三振を奪った。
177センチ、72キロと細身の体から最速149キロを投げ込む本格派右腕だ。この冬は「体が細いので食トレしたりバランスよく体幹トレーニングをしたりした」と夜ご飯前におもちを1~2個食べるなどして昨夏から4キロ増量。内側から体が強くなったことで、「今日は真っすぐもそこまで大きく外れなかったので、バランスよくコースに投げ分けられた」と与えた四球は1と手応えを感じている。
高校1年時に140キロをマークしたことがきっかけで、「強くなって上のレベルの人と戦いたい」と現在はプロを目指す。夢のNPB入りへ、アピールを続けていく。