桐光学園が決勝進出 中平が雪辱マウンドで完封勝利 大会中に背番号1から10に変更
「春季高校野球神奈川大会・準決勝、桐光学園11-0横浜商」(30日、横浜スタジアム)
桐光学園が八回コールド勝ちで決勝進出を決め、関東大会の出場権を獲得した。先発の中平陽翔投手(2年)が8回7安打無失点で完封。打線は初回に1点を先制し、四回と八回には打者一巡の猛攻で5点ずつ獲得するなど、大勝した。
中平にとって、雪辱のマウンドだった。初戦から背番号1を背負って今大会に臨んだが、「良いピッチングができていなかった」と準々決勝の横浜戦から「10」に変更。エースナンバーは針谷隼和投手(3年)がつけた。
悔しさもあったが、「いいピッチングができていなかったので、納得していた」とし、「(今大会の)優勝と関東大会優勝に向けて自分が少しでも貢献できるようにという思いでやっています」。ただ、「夏に向けて1番を取り返せるように」とエースの座を譲る気はさらさらない。
この日は7安打を許しながらも要所で踏ん張り、無失点。冬に磨きをかけてきたストレートを軸に持ち味の打たせて取るピッチングでアピールした。
決勝進出に大きく貢献し、「針谷さんに頼りっぱなしだったので、やっといいピッチングができました」とほっとした表情。桐蔭学園との決勝に向けては「自分が連投する気持ちで初回から相手を圧倒できるようにしていきたい」と意気込んだ。