ヤクルト・山田 杉村コーチと今年10年目 二人三脚での250号その先は
「ヤクルト3-2DeNA」(2日、神宮球場)
ヤクルト・山田哲人内野手(29)が自身通算250号となる節目の一発を放った。
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出会いは2013年だった。縁と運命に導かれ、山田は当時2軍打撃コーチだった、杉村打撃コーチの指導に触れた。当時から「ホームランが打ちたい」と瞳を輝かせた山田だったが、まだ高卒3年目。杉村コーチは、冷静に言葉をかけた。
「足が速かったので、広角に打って、ヒット打った方が長いこと野球界でできるんではと。『じゃあ、ホームラン王取れるのか』って話をしたんですね」
その年はバレンティンが60本のアーチを放ち、本塁打王を獲得した年。まずは山田の長所を伸ばし、生かすことを考えた。それでも、その後の成長ぶりには杉村コーチも驚き。「2年後にはホームラン王取りましたけどね。俺の見る目が悪かった」と笑った。
二人三脚で歩んできた時間は、今年で10年目に入る。通算5264打席目で放ったメモリアルな250アーチ。当時20歳の山田はこう、宣言していた。「わかりました、杉村さんにかけます!!」。絆と信頼がたどり着く先には、さらなる大台が待っているのだろう。(デイリースポーツ・ヤクルト担当・松井美里)