近江 代替校初の4強 山田3戦連続完投星 頼れるエース「疲労は全くありません」

 「選抜高校野球・準々決勝、近江6-1金光大阪」(28日、甲子園球場)

 近江が金光大阪を6-1で下して、春は滋賀勢で初の4強入りを決めた。山田陽翔投手(3年)が10奪三振1失点で3試合連続完投勝利を挙げた。近江は昨夏に続き、2季連続でベスト4。休養日を挟み、30日に準決勝が行われる。

 どんな局面でも冷静に対応し、要所を締めた。エースで主将の山田が8安打を浴びながらも1失点、10三振を奪い3試合連続の完投勝利。頼れる大黒柱が滋賀県勢初の春4強に導いた。

 圧巻だったのが、1点リードで迎えた七回1死二、三塁のピンチだ。「前夜のミーティングでも警戒していた。ボールを離すまでが自分の仕事なので、低めのボールにしました」と三塁走者のスタートを確認すると、投球コースを変更。スクイズを冷静に外し、このイニングを無失点で切り抜けた。

 昨秋の近畿大会準々決勝でも対戦した金光大阪。前回は、序盤で6点のリードを奪いながらも、粘り切れず6-7で逆転負け。ただ、山田は右肘を痛めて登板することができなかった。「ピンチになる度にマウンドで投げたいけど、投げられない。すごくもどかしい気持ちでした」と悔しい思いだけが残った。

 敗戦後に仲間と誓い合ったさらなる成長。「秋の近畿で負けた試合を原点にひと冬やってきた。やってきたことが間違っていなかったんだと思いました」。センバツ出場を決めきれなかった悔しさを糧にフォーム改良、体力強化などに取り組み、成果を発揮した。

 京都国際の出場辞退を受けて急きょ出場が決まった今大会。一丸野球で戦い抜き、代替出場校の初の4強入りを決めた。次戦は今大会4本塁打を誇る浦和学院が相手だが「疲労は全くありません。低めに投げることだけを意識したい」と山田。快進撃へ、右腕の躍動がチームを鼓舞する。

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