木更津総合・越井 憧れの先輩 楽天・早川から継承したエースの姿勢

 「選抜高校野球・2回戦、金光大阪4-3木更津総合」(25日、甲子園球場)

 マウンドを降りても、最後までエースの役割を全うした。7回4安打1失点でベンチに戻った木更津総合(千葉)の越井颯一郎投手(3年)はナインに声援を送り続けた。

 憧れの先輩・早川(楽天)の姿勢から大切なことを学んだ。「人のことを助けるとその人も自分を助けてくれる」。五島卓道監督(67)から早川について「野手に気を遣うというか、感謝を伝える」という話を聞き、実際に母校に訪れた早川にあいさつする機会もあった。越井自身も練習中に積極的に仲間に声をかけたり、自主練習時にはノッカーを務めるなど、人のために動くようになった。

 昨秋の県大会準々決勝では、5失点と苦しんだ中、打線に助けられて延長十回で勝利。2年時に春夏の甲子園をあと一歩のところで逃した悔しさをバネに、精神的にも技術的にも成長し、悲願の聖地切符を手にした。

 早川がエースとして出場した16年以来の8強には届かず越井は「悔しいの一言」と話したが、2試合で計292球と力投。「今はまだ春なので次もある」。信頼できる最高の仲間とともに、さらなる成長を期す。

 ◆越井颯一郎(こしい・そういちろう)2004年7月8日生まれ、17歳。千葉県千葉市出身。投手。右投げ右打ち。178センチ、75キロ。宮野木小1年時に宮野木ビーバーズで野球を始め3年から千葉市リトルに所属。緑が丘中では千葉北シニアでプレーした。木更津総合では1年秋からベンチ入り。50メートル走6秒5、遠投105メートル。最速146キロ。

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