オリックス・中嶋監督 由伸ダイブに「あまりやってほしくない」も「野手には火」
「西武0-6オリックス」(25日、ベルーナドーム)
オリックスは投打がかみ合い、チームの開幕戦連敗を10でストップさせた。これが、12年ぶりの白星スタート。中嶋監督もナインを褒めた。
まずは、エース・山本が8回3安打無失点の好投。「非常にいい感じで入ってくれたし、いいペースで投げてくれたと思います」と評価した。
ダイビングキャッチでバントの飛球を処理した場面については「危険なので、あまりやってほしくはない」と苦笑い。それでも「野手には火がついた。あのプレーがあって、ダブルプレーで帰ってきたというのは、非常に流れが来るという感じで思った」と打線を奮起させたことを肌で感じたようだ。
その言葉通り、打線は直後の六回に2点を先制。昨季、3戦3敗と苦しめられてきた高橋から少ないチャンスを生かした。「なかなかチャンスを与えてくれる投手じゃない。その少ないチャンスの中で点を取れたのはいい」とたたえた。
山本の好守もあったが、この日の勝利は福田の好守も要因の一つだ。「本当にきょうはいい守備で、いい集中力でやってくれたと思います」。開幕戦という緊張感でも、ナインは全力を尽くした。
ただ、開幕戦の連敗ストップについては「それはもう、マスコミの方たちが言うことなんで」とニヤリ。「僕は(自分自身が監督として開幕戦を迎えるのが)2回目なんで、あんまり関係ないですね」とあっさりした表情で引き上げた。