DeNA・知野 チャンスつかんだ 初遊撃で納得マルチ「何とか思い描くプレーできた」
「オープン戦、DeNA9-1広島」(2日、横浜スタジアム)
巡ってきたチャンスは逃さない。4年目のDeNA・知野がキャンプの成果を発揮した。「バットを振るではなく、落とすイメージでずっとやってきたので、今日はいい感じのイメージできました」と納得の2安打で大勝に貢献だ。
安打以上に、喜びを感じたのは幼い頃から守ってきた愛着あるポジションだ。今季実戦では初めて就いた遊撃の守備に「緊張する部分も多々あった。少しテンパった部分もあったが、何とか自分の思い描くプレーができたのかなと思います」。失策はあったが、はつらつとプレーした。
キャンプ中は遊撃のライバルであり、後輩の森と早出特守や特打などでしのぎを削ったが、森は負傷で離脱。「チームでカバーしたい」と後輩の思いも胸に戦っていく。
チームは横浜に戻り、12安打9得点の大勝発進。三浦監督は「継続は力なり。力になりつつある」とキャンプでの手応えを感じた。最下位からの巻き返しに若手の力は不可欠。知野は「ショートが1番好きなので。何としてでもつかんでやる」と言葉に力を込めた。
◆知野 直人(ちの なおと)1999年2月16日生まれ、23歳。新潟県出身。182センチ、85キロ。右投げ右打ち。内野手。聖光学院(中退)、第一学院、BC・新潟を経て2018年度ドラフト6位でDeNA入団。プロ初出場は21年4月24日・阪神戦(甲子園)。1軍通算成績は36試合で打率・176、1本塁打、3打点。