オリックス・山本 高卒6年目史上最高3・7億円 メジャー挑戦直訴「将来のため」

 オリックス・山本由伸投手(23)が27日、大阪市此花区の球団施設で契約更改交渉に臨み、昨年の年俸1億5000万円から2億2000万アップとなる3億7000万円で更改した。契約は単年。高卒6年目では、球団ではイチロー超えの3億円到達であり、2010年日本ハム・ダルビッシュ有の3億3000万円を超えるNPB史上最高額となった。また、将来的なメジャー挑戦を球団へ直訴したことも明かした。オリックスは全選手の契約更改が完了した。(金額は推定)

 12球団大トリの更改を終えた山本の表情には、風格が漂っていた。「しっかり評価していただいて。納得というか、満足しています」。最多勝をはじめ投手4冠で優勝へチームをけん引し、沢村賞も受賞。高卒6年目ではNPB史上最高額となる、3億7000万円での更改となった。

 最大限の評価に満足しつつも、交渉の中では将来のメジャー移籍についても話し合われた。「決まっていることはないんですが」と具体的な段階に達していないとしたが、「将来のために時間をかけ、僕自身もしっかり納得するところまで話ができたので感謝しています」と明かした。

 球団からも「しっかり理解してくださったと思います」と前向きな答えを得たという。昨年の活躍を踏まえ「時間をかけて話したのは初めて」と率直にぶつけた自らの夢。順調にいけば2026年中に海外FA権を取得。早期の移籍を望めば、ポスティングシステムを利用する形となる。

 取材対応した福良淳一GM(61)は山本のメジャー希望について「そこは元から持っているんじゃない?」と理解を示した。「夢はね。じっくり話していくしかない」と山本の希望を尊重しながら、今後も話し合いを重ねる考えを明かした。

 21日に今季限りの退任を発表した宮内義彦オーナー(86)にも「日本一で恩返ししたい」と語った。宮内氏は退任発表会見で、山本と吉田正について「2人はずっといると考えている」と“終身オリックス”を希望した。山本が歩む未来に、注目が集まりそうだ。

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