オリックスは２６日、キャンプメンバーの振り分けを発表した。Ａグループ（１軍）は昨季のＶ戦士がほとんどおらず、平均年齢２５・３歳。“若手発掘キャンプ”となりそうだ。Ｂグループ（２軍）にはＴ－岡田、杉本ら主力が集まった。昨年１２月に両足首を手術した吉田正、新型コロナに感染した宮城、紅林、上肢のコンディショニング不良と発表された宗は、舞洲でのＣグループ（リハビリ組）でキャンプインする。

　リーグ連覇＆日本一に向けて、中嶋監督の“意図”が感じられるキャンプメンバーとなった。Ａグループは、３５人中３２人が２０代で平均年齢は２５・３歳。投手では山崎颯、野手ではドラフト２位・野口（関大）ら新人４選手に加え、高卒２年目の来田らを抜てきした。

　昨季２５年ぶりのリーグ優勝に貢献した主力メンバーは、内野手は誰もおらず、外野手の福田、捕手の若月ぐらい。理由は新型コロナ感染などもあるが疲労も考慮された。昨季は東京五輪の影響で、１１月末の日本シリーズ終了までの長いシーズンを戦い抜いている。ある程度、実力を把握している主力はＢグループスタートとなった。

　ただ、指揮官は初実戦に関して「いつもと変わらない」と年始に明言している。「育成のメンバーもいるし、面白いやつもいるだろうし。（１軍に）入って来るやつがいるのかってことになってくる」。若手に早期から実戦を積ませることで“新戦力”を発掘し、チームの底上げを目指す。さらに１、２軍の球場は真横にあるため、キャンプ中の入れ替えも容易に可能だ。

　Ａグループに抜てきされた新人・野口は「中嶋監督も見てくれると思うので、アピールできるようにやっていきたい」と鼻息は荒い。昨季は多くの選手が大ブレークした。今季も南国・宮崎で指揮官の目に留まり、飛躍を遂げる選手が現れるかもしれない。