日本ハム・新庄ビッグボス 前代未聞“二逗留”宣言「1軍、2軍ってつけたくない」

 日本ハム監督の新庄剛志ビッグボス(49)が20日、春季キャンプで1軍宿舎の沖縄県名護市とファーム宿舎の沖縄県国頭村の2箇所に宿泊準備していることを自身のインスタグラムで伝えた。全選手横一線を強調するビッグボスは19日の会見時には1軍、2軍という分け方でなく「BIG組」「BOSS組」の2組でキャンプを行う思いを明かした。自身の宿泊先も双方に準備。全選手を隔てなくチェックすることで、アピールを求め、タレントを発掘していく。

 前代未聞の“二逗留(にとうりゅう)”宣言だ。ビッグボスはインスタグラムのストーリーズ機能を更新。「キャンプ中に寝泊まりする宿舎を2つ用意してもらう方向です」とつづった。

 通常なら、1軍監督は1軍キャンプに密着。1軍キャンプが休みの際に2軍視察に行くことはある。だが、双方に宿舎を用意するというのは、恐らく史上初のプラン。そこにはビッグボスの深い配慮が垣間見えた。

 前日の監督会議後のオンライン会見でも「1軍、2軍ってつけたくないんです。BIG組とBOSS組で付けたいかな。1軍、2軍はない」と口にした。この日のインスタでも1軍の「BIG組」を赤で、2軍の「BOSS組」を青で記して改めて強調した。

 単なる思いつきでなく、もともとの構想にあった。昨年11月の就任会見でも「レギュラーなんて1人も決まっていません」と横一線を強調。1月9日のスタッフ会議ではキャンプの選手振り分けが話し合われたが「1軍、2軍とかないんですよ。場所が違うだけであって、スタートラインはいつも言っているように一緒」とし、初日に2軍の国頭を視察する考えを明かしていた。

 狙いは選手のモチベーションのアップにある。国頭行きの意図を「『えーっスタートが2軍なんだ』っていう気持ちが、僕にとっては最悪と思うので、そういう話をしに行きたいと思う」と話していたが、さらに滞在期間を増やす方向。ビッグボスが直々の視線を注ぐ、アピールすることを求めた。

 また、報道陣に対しても1つの要求をした。「いいなと思った選手に対して取材をどんどんして欲しいんですよね。そうすることで“オレ、期待されているんだ”という気持ちになると思うから」。注目度を上げることによる効果を期待した。

 「ピッチャー3人、野手4人のタレントを作り上げていけば素晴らしいチームになる」とは就任会見での言葉。“二逗留”で全選手チェック。タレントを発掘する。

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