オリックス山本由伸 マー君超え28連勝挑む 今季15連勝…来季も「コツコツと」
今季最も活躍したバッテリーを選定する「2021 プロ野球最優秀バッテリー賞 powered by DAZN」の表彰式が14日、都内で開催され、パ・リーグからオリックス・山本由伸投手(23)と若月健矢捕手(26)、セ・リーグから中日・柳裕也投手(27)と木下拓哉捕手(29)が選ばれた。今季を15連勝フィニッシュした山本は来季に向け、楽天・田中将大投手(33)の持つギネス記録「公式戦28連勝」の更新を視界に入れた。
絶対エースが“マー君超え”を意識した。沢村賞右腕・山本が自身15連勝で終えた今季を振り返り、22年に視線を向ける。その先にあるのは楽天・田中将が12~13年にマークしたギネス記録「公式戦28連勝」。「勝ち続けることが一番いい。コツコツと」と実直な言葉に現実味が帯びた。
簡単な数字ではないが「(タイ記録まで)13勝ということは前半戦全部勝っても足りないくらい。とにかく一つ一つ」とイメージする。今年の東京五輪では日本代表として共に戦った仲。「とにかく存在が大きい。後輩への気配りもすばらしい。実績、実力のある大先輩ですけど」。自身が日本のエースとして金メダルに貢献した一方、田中将のおおらかな人柄も間近にした。
勝ち続ける苦しさも経験した1年。「毎週必死にやって連勝が続いたという感じ。とにかく必死に」。この日、共に表彰式に出席した若月とは、バッテリーを組んだ今季11試合で10勝無敗。怒濤(どとう)の15連勝へつなげた。
他の追随を許さず最多勝など先発投手のタイトルを“独占”した21年。「負けないことがチームにとってプラス」。来年は再び無双の投球で頂点に立つ。



