オリックス・杉本 昇天アーチ宣言 大舞台で見せてきた勝負強さ「打ってやりたい」
日本シリーズに出場するオリックスのラオウこと、杉本裕太郎外野手(30)が18日、日本一への“昇天アーチ”へ気合を入れた。今年初出場したオールスターやMVPに選ばれたCSファイナルSでも一発を披露。日本シリーズでもパ・リーグ本塁打王のプライドを見せる。
日本一への“昇天アーチ”に大きな意味を見いだす。「オールスターで打てた。CSも打って。でも日本シリーズで打てなかったら意味ない。最後の戦い。打ってやりたい」。21年ラストを飾るべく、杉本が最終決戦へ照準を定める。
今年は球宴やCSと“短期決戦”で一発を見舞ってきた。今回は慣れない敵地も大歓迎。第3戦から第5戦までの舞台は東京ドームで、5月11日の日本ハム戦で看板直撃の特大2ランを放った球場だ。「打球が上がれば勝手に入るので軽く打ちたい。看板を狙ったら力むので狙わない」とわれを見失わない。
キング対決も見ものだ。ヤクルトの4番はセ・リーグ本塁打王の村上。ただ「結局はピッチャーと対戦する。相手の球をどうやって打つか」。青学大の先輩でもある石川との対決が実現する可能性もあり、マウンド上の投手に集中する。
日本一を懸けた戦いのテーマは、力まないこと。「(CSファイナルS)初戦で力が入りすぎた。どうしても欲が出てしまう。そこをいかになくせるか」。欲を捨て、己の打撃に徹する。
最後も、おなじみとなった昇天ポーズをさく裂させたい。練習休日のこの日は、英気を養った。わが打棒で切り開く日本一への道筋。ラオウは一片の悔いも残さない。