楽天 痛恨のサヨナラ負け 宋家豪、松井が大誤算 石井監督「切り替えるしかない」
「パCSファーストS・第1戦、ロッテ5-4楽天」(6日、ZOZOマリンスタジアム)
20分前の歓喜はどこへやら…。下克上の機運高まる一時逆転劇を見せた直後に八、九回の連続失点で、痛恨のサヨナラ負け。崖っぷちに立たされた中、楽天・石井監督は「切り替えてやるしかない」と前を向いた。
2人の“守護神”が誤算だった。1点リードの八回に登板した松井が、2死からエチェバリアに同点ソロを被弾。右太もも痛の影響で、8月20日以来の1軍マウンドとなった左腕は「どうもこうもないです」。痛恨の被弾に口をあんぐり開け、膝に手を突き、がっくりと肩を落とした。
さらに松井の離脱中に代役守護神として奮闘した宋家豪も、悪い流れを止められない。同点の九回に1死二塁のピンチを招くと、代打・佐藤都に右中間へのサヨナラ打を食らい、万事休すだ。
一時は2点ビハインドの七回2死満塁から島内の走者一掃適時二塁打で逆転に成功。しかし、ロッテに底力をまざまざと見せつけられ、指揮官は「最後の八、九回というところが踏ん張りきれなかったところがある」と脱力気味に振り返った。
これで早くも王手をかけられた。ファーストSで3位チームが初戦を落として突破したケースは、パ・リーグでは過去に2度のみ。限りなく厳しい難題を突きつけられた。