日本ハムの新庄剛志監督が（４９）が４日、北海道札幌市内で就任会見を行った。ワインレッドのスーツに大きな襟を立てた白いシャツ、口元にうっすらとヒゲをたくわえ、サングラスをかけて会場入りした。

　チーム再建案を問われると「まずは顔を変えていこうかなと思って」と整形ネタに絡めた冗談を飛ばした後で、次に真剣な表情。

　「やっぱり気持ちの面ですね。プロ野球に入ってくる選手のレベルは一緒なんですよ。ほぼほぼ一緒。メンタル的な物に関しては引き出す力が僕にはある。メンタル的なものを鍛えながら、チームにピッチャー３人、野手４人のタレントを作り上げていけば素晴らしいチームになるし、タレントが生まれるとなれば全国に顔も背番号も名前も覚えてもらえる。そのときにはチームは強くなっている」と未来像を描いた。

　さらに「今年、ドラフトで８０人弱とっているんですよね？」と明かして会場をぼう然とさせると、「今年僕が監督になって、全員がドラフトにかかった選手だと思っているのでレギュラーなんて１人も決まっていません」とその発言の意図を明かした。

　「新人、２年目、３年目の人たちがキャンプで伸びたら全部若い選手かも知れないし、開幕投手も決めていないし、今年のドラフト１位の子が開幕投手で投げているかもしれないし、そういった争いをドンドンさせたいと思いますね」と全員横一線の競争の中で新たなチームを作り上げる思いだ。