早大が秋連覇へ逆王手!楽天6位指名の西垣が両脚つる中、志願の8回2失点

 5回、代打・綿引を三振に仕留めほえる西垣
6回、連続三振でピンチを切り抜け捕手・岩本久重とグラブタッチする早稲田先発・西垣雅矢(右)=神宮球場(撮影・三好信也)
 8回まで2点で抑え、勝利に貢献しナインをグータッチで迎える先発の西垣(右から2人目)
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 「東京六大学野球、早大5-3慶大」(30日、神宮球場)

 早大が慶大に逆転で競り勝ち、優勝に逆王手を懸けた。楽天ドラフト6位指名の西垣雅矢投手(4年・報徳学園)が8回4安打2失点で今季3勝目。これまで第2戦での先発が多かった中、託された大一番でのマウンドできっちりと応えた。

 気力で任されたイニングを投げ切った。八回2死二、三塁で一塁線へファウルとなった打球を追った際、両脚がつるアクシデント。しかし、「自分で招いたピンチ。迷惑は掛けられない」と小宮山悟監督に志願し、続投した。

 「わがままを言って投げさせてもらいました」と最後の力を振り絞って一ゴロで無失点に切り抜け、拳を握った。指揮官のプラン通り、九回はDeNA2位指名の徳山壮磨投手(4年・大阪桐蔭)へスイッチし、1点を奪われながら逃げ切りに成功。秋連覇へ望みをつなぐ大きな1勝だ。

 西垣にとっては継続していた連続無失点イニングが31回1/3でストップしたが、フォークを軸とした投球でここまで無敗だった慶大に初めて土をつけた。この日の2失点で最優秀防御率のタイトルは厳しい状況の中、「自分のタイトル以前にチームが勝てたので」とキッパリ。Wエースの一角としての役割を全うした。

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