オリックス“隠れマジック3”中嶋監督「あと1試合、全員で勝たなきゃいけない」

試合後、あいさつする吉田正(手前)。左は中嶋監督
8回西武2死、スイングをアピールするオリックス タイラー・ヒギンス=京セラドーム大阪(撮影・神子素慎一)
力投するオリックス・比嘉幹貴=京セラドーム大阪(撮影・神子素慎一)
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 「オリックス3-2西武」(21日、京セラドーム大阪)

 オリックスは四回に相手の適時失策で先制点を挙げると、五回には宗の9号ソロで加点。先発の宮城は六回途中までブランドンの一発による1失点。そこから比嘉-吉田凌-ヒギンス-平野佳とつなぎ逃げ切った。

 中嶋聡監督は試合を振り返り「最後までつなぐことができてよかったです」とホッとした表情。宮城については「最初一、二回のあたりはばらついていた。途中からいい感じに戻った(交代は)捉えられてきたかなという感じがあったんで。よく投げました」と褒めた。

 先制点は適時失策によるものだったが「エラーでもらった点数ですけど、どんな形でも先制点は非常に大きい。楽になりましたね」と話した。

 今季の本拠地最終戦で勝利。「昨日も勝てれば一番良かったんですけどね。いろんなプレッシャーもあるでしょうし、その中で勝たなきゃいけないゲームで宮城もよく投げてくれたと思う」

 紅林、宮城と2年目の2人が1シーズンを乗り切った。2人の成長をどう見るか。「人が言う成長と僕らが思う成長とは違うと思う。思った通りというか、戦力として見ていた。しっかり戦力の中に入ってきてちゃんとした(紅林は)あの死球のときでさえ、いなくなったら困るという選手にまでなったのは大きい。宮城は数字が物語っている通りよく投げました。1年どうやってもたそうかなと思ってやってきましたし、その中で大きなケガもなく、小さなケガもなかったな(笑)。1年間やったというのはこちらからしても良かったと思いますね」

 宮城は前回自身ワーストの5失点でKOされた。そこからの勝利となった。「このゲームを勝ったらというのは難しいゲームになってくる。CSにいったらそういうゲームばっかりなんで、その点ではそういうところで投げたときに宮城にとって、いやうちのチームにとって糧になると思う」

 吉田正が最終戦セレモニーに参加するため、久々に表れた。「足の方もだいぶいいみたいなんで、足の方がかなり良くなっている。無理を承知で上がってきた。足が完治しているのは大きい。あとは手ですね」

 新外国人のラベロがデビュー戦で初安打。「いい感じでしたね。雰囲気ありますよね。打席の中の雰囲気がいいなと思って見てました」

 残りは25日・楽天戦だけになった。「本当にあと1試合、全員でやりますし、勝たなきゃいけないと思って行ってきます」。ロッテのマジックは5のまま。オリックスの“隠れマジック”は3、最短優勝は25日のままだ。

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