西武・松坂 無茶ぶりにも自信たっぷり『有言実行』 唯一弱音を吐いた夏の甲子園

 「西武2-6日本ハム」(19日、メットライフドーム)

 今季限りでの引退を表明していた西武・松坂大輔投手(41)が19日、埼玉・所沢市内の球団事務所で引退会見を行った。その後の日本ハム(23)戦(メットライフ)では引退試合として先発のマウンドに立ち、1番に座った横浜高の後輩、日本ハム・近藤健介外野手(28)に四球を与えて降板。23年間のプロ生活に別れを告げた。

  ◇  ◇

 松坂といえば『有言実行』のイメージが残っている。初めて会ったのは高校2年の春季関東大会。横浜の背番号1を付け、すでに140キロ台の速球をバシバシ投げていたが、当時は華奢な体で顔も可愛らしく幼かった。それでも発する言葉は自信に満ちあふれ、取材をすると常に欲しいコメントをくれた。

 「150キロ出したい?」と聞けば「出したい」、「完封したい?」と聞けば「したい」、「2桁奪三振は?」と聞けば「したい」…。無茶ぶりの質問もしたが「できない」と否定したことはほとんどなく、答えたことはほぼ実現させていた。

 いつも自信たっぷりで強気だったが、唯一弱音を吐いたのが夏の甲子園準々決勝、PL学園との延長17回の死闘後だった。「次の準決勝は投げられる?」と聞くと「投げられないくらい疲れた」。怪物・松坂も普通の人間なんだと妙に感じたのを今も覚えている。(デイリースポーツ96~00年03、04年アマ野球担当・菅藤学)

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