「西武２－６日本ハム」（１９日、メットライフドーム）

　今季限りでの引退を表明していた西武・松坂大輔投手（４１）が１９日、埼玉・所沢市内の球団事務所で引退会見を行った。その後の日本ハム（２３）戦（メットライフ）では引退試合として先発のマウンドに立ち、１番に座った横浜高の後輩、日本ハム・近藤健介外野手（２８）に四球を与えて降板。２３年間のプロ生活に別れを告げた。

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　西武で日本一に輝いた０４年に担当した。松坂は肝っ玉エースという形容がぴったりだったと思う。

　登板当日の試合前は報道陣と会話せず、運転も自分でしないで球場入りするのが、松坂の流儀。ある日の開幕直後だったか記者は勘違いして、先発当日に話しかけてしまい「話しかけないでください！」とどやされたことがあった。が、優勝がかかるシーズン終盤やプレーオフ登板当日に向こうから話しかけてくることがあり、本当は余裕あるんじゃないのと疑ったことも。

　お笑いが好きで、少年時代、志村けんさんの笑いが好きで「ドリフ大爆笑」をよく見ていたことを話していたが、この年の勝った方がリーグ優勝というダイエーとのプレーオフ第２ステージ第５戦。先発で練習からベンチへ下がる際「あくびしてましたね。ドリフでも見てたんですか」と断罪され選手サロンへと消えた松坂。参ったなと思ったがこの日、見事好投しリーグ制覇。やはり怪物だと思った。（デイリースポーツ０４年西武担当・水足丈夫 ）