ラオウV弾 杉本32号でオリックス連敗止めた 残り6戦あきらめん
「日本ハム0-3オリックス」(15日、札幌ドーム)
広い札幌ドームの左中間席上段まで届く特大の一発。こんな打球を打てるのはオリックス・杉本裕太郎外野手(30)しかいない。両軍無得点の四回無死一、二塁。そこまで苦戦させられた立野の初球スプリットをパワーではじき飛ばした。
「一番感触が良かった。札幌ドームでも打てたので自信になりました。きょう空港で(松井)雅さんがエスプレッソアフォガートフラペチーノをおごってくれたのでそのおかげやと思います」
笑いを誘った。この明るさが3連敗に沈んでいたチームを勇気づけた。
激しい優勝争いも楽しめているという。
「きょうみたいに勝てたらうれしい。どうやったら勝てるか、みんなで考えながらする野球がすごい楽しい。プレッシャーもありますけど、どうしよう、どうしようと考えてもいい結果は出ないんで僕は楽しんでやろうと思います」
これで本塁打争いではソフトバンク・柳田に5本差と独走状態に入った。頼もしい4番の一発で優勝に向けて再スタートを切った。
中嶋監督は「内容はあまり良くないですけど一つ勝って明日いけるのが非常に大きい。明日またやっていきます」と力強く言った。
ロッテのマジックは8に減ったが、オリックスの首位は変わらない。残り6試合、信じて勝ち続ける。